特殊清掃現場の害虫駆除はどうすればいい?駆除方法と料金相場を紹介
2026.01.22(最終更新日)
✔ 特殊清掃現場で発生した害虫を放置するリスク
✔ 害虫の特殊清掃方法
✔ 害虫の特殊清掃料金相場
孤独死や事故死が発生した現場では、強烈な臭いだけでなく、ウジ虫やハエなどの害虫が大量発生するケースが少なくありません。
突然のことで
「どう対処すればいいのかわからない」
「自分で駆除しても大丈夫なのか」
と不安を抱える方も多いでしょう。
私たちステップワンでは無料で現地調査を実施しておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
本記事では、特殊清掃の現場で害虫が発生する原因から、自力対応の限界、専門業者による害虫駆除の具体的な方法、そして気になる料金相場までを、専門的な視点でわかりやすく解説します。
目次
孤独死や事故死が起きた部屋で害虫が発生する主な原因
孤独死や事故死が起きた現場では、通常の住環境とは異なる条件が重なり、害虫が発生しやすくなります。
なぜ短期間で大量のウジ虫やハエが発生してしまうのか、その仕組みを理解することが適切な対処への第一歩です。
孤独死・事故死による腐敗が害虫を呼び寄せる仕組み
人が亡くなった後、体内では急速に腐敗が進行します。
この腐敗過程で発生するガスや臭気は、ハエなどの昆虫にとって非常に強い誘引要素となります。
特にハエは数キロ先からでも腐敗臭を感知すると言われており、窓やわずかな隙間から侵入して産卵します。その結果、短期間で大量のウジ虫が発生するのです。
体液・血液・腐敗物が栄養源になる理由
腐敗が進むと体液や血液が床や畳、マットレスに染み出します。
これらは害虫にとって格好の栄養源となり、ウジ虫が成長しやすい環境を作り出します。表面だけを拭き取っても内部に体液が残っていると、害虫は再び発生し続けます。
夏場・高温多湿で害虫が爆発的に増える理由
害虫は高温多湿な環境を好みます。
特に夏場は、卵から幼虫、成虫になるまでのサイクルが非常に短く、数日で爆発的に増殖します。エアコンが止まった密閉空間では、害虫の繁殖スピードがさらに加速します。
窓・換気口・排水口から侵入する経路
害虫はドアや窓だけでなく、換気扇、排水口、エアコンの配管など、わずかな隙間からでも侵入します。そのため、部屋を閉め切っていても害虫が入り込むケースは珍しくありません。
特殊清掃現場で多く見られる害虫の種類
特殊清掃の現場では、一般家庭ではあまり見かけないレベルで害虫が発生します。代表的な害虫と、その特徴を知っておきましょう。
ウジ虫(ハエの幼虫)
最も多く見られるのがウジ虫です。白色で集団発生し、体液や腐敗物を栄養源に急速に成長します。放置すると成虫のハエになり、被害がさらに拡大します。
ハエ(成虫)
ウジ虫が成長すると大量のハエが発生します。ハエは室内を飛び回るだけでなく、別の場所に卵を産み付けるため、被害が広範囲に及びます。
ゴキブリ・ダニ・ノミ
腐敗臭や汚染物に引き寄せられ、ゴキブリやダニ、ノミが発生することもあります。これらは感染症やアレルギーの原因にもなります。
害虫が原因で起こる二次被害
害虫は臭いを拡散させるだけでなく、近隣住民への被害や建物全体への汚染を引き起こす可能性があります。
害虫が発生した現場を放置するリスク
害虫が発生している特殊清掃現場を放置すると、問題は一時的な不快感にとどまらず、時間の経過とともに深刻化していきます。
ここでは、実際の現場で多く見られる代表的なリスクを具体的に解説します。
害虫が爆発的に増殖する
ウジ虫やハエは非常に繁殖力が強く、わずか数日放置しただけでも数百〜数千単位まで増殖することがあります。
特に孤独死現場では体液や腐敗物が栄養源となり、卵→幼虫→成虫というサイクルが短期間で繰り返されます。
一度増殖が始まると、殺虫剤を散布するだけでは追いつかず、建物全体に被害が拡大する恐れがあります。
臭いがさらに強くなり清掃難易度が上がる
害虫の発生は臭いを悪化させる要因にもなります。
ウジ虫やハエ自体が腐敗を促進させるため、死臭や腐敗臭がより強烈になり、床下や壁内部へ臭気が浸透しやすくなります。
その結果、後から清掃を行う場合でも、脱臭回数や作業工程が増え、原状回復までに多くの時間と費用が必要になります。
近隣住民・管理会社からのクレーム
害虫は室内にとどまらず、窓や換気口、排水口を通じて外部へ拡散します。特に集合住宅では、共用部や隣室にハエやゴキブリが出現し、近隣トラブルや管理会社からのクレームにつながるケースが非常に多く見られます。
対応が遅れると、損害賠償や強制対応を求められる可能性も否定できません。
原状回復費用が高額になる
初期段階で害虫駆除と清掃を行えば最小限の費用で済むケースでも、放置によって被害が拡大すると、床材・壁材の撤去や全面消毒、リフォームが必要になることがあります。
結果として、数十万円〜百万円単位の原状回復費用が発生するリスクもあるため、早期対応が非常に重要です。
孤独死現場の害虫駆除は自分でできるのか?
孤独死現場で発生した害虫を前に、「自分で何とかできないか」と考える方は少なくありません。
しかし、結論から言えば、対応できる範囲はごく限定的であり、多くのケースでは専門業者への依頼が安全かつ確実です。
市販殺虫剤で対応できる範囲
市販の殺虫スプレーや燻煙剤で対応できるのは、発生初期かつ汚染範囲が狭い場合に限られます。
成虫のハエや目に見えるウジ虫を一時的に駆除することは可能ですが、卵や建材内部に潜む幼虫までは除去できません。そのため、数日後に再発するケースが非常に多いのが実情です。
自力駆除が危険な理由
孤独死現場では、害虫だけでなく血液・体液・腐敗物が存在しており、感染症リスクが伴います。
適切な防護服やマスクを着用せずに作業を行うと、細菌やウイルスを吸い込んでしまう恐れがあります。
また、殺虫剤を過剰に使用すると、有害ガスによる体調不良や火災リスクも考えられます。
間違った駆除で被害が拡大するケース
中途半端な殺虫処理によって害虫が逃げ場を求め、壁内部や床下、配管内へ移動してしまうケースもあります。
この状態になると、後から専門業者が対応する際の作業範囲が広がり、費用も高額になりやすくなります。
自分でやってはいけないケース
ウジ虫が大量発生している、強い死臭がする、発見までに数日以上経過している場合は、自力対応は避けるべきです。
これらの条件に当てはまる場合は、早急に特殊清掃業者へ相談することが、結果的に安全かつ経済的な選択となります。
特殊清掃業者が行う害虫駆除の方法
孤独死や事故死の現場における害虫駆除は、単に殺虫剤を散布するだけの作業ではありません。
特殊清掃業者は「なぜ害虫が発生したのか」「どこに潜み、どこまで被害が広がっているのか」を科学的・経験的に判断し、再発を前提としない根本解決型の害虫駆除を行います。
ここでは、一般的な特殊清掃業者が実施する害虫駆除の工程を詳しく解説します。
現場調査と害虫発生源の特定
最初に行われるのが現場全体の詳細な調査です。
ウジ虫・ハエ・ゴキブリなどの種類、発生量、活動範囲を確認すると同時に、体液や腐敗物がどこまで浸透しているかを確認します。
床上だけでなく、床下・壁内部・配管周辺・天井裏まで調査対象となる点が、一般的な害虫駆除との大きな違いです。この工程を正確に行うことで、無駄な作業や駆除漏れを防ぎます。
ウジ虫・害虫の徹底的な物理除去
調査後は、まず目に見える害虫を物理的に除去します。
大量発生しているウジ虫は、吸引機や専用器具を使用して一気に回収し、繁殖サイクルそのものを断ち切ります。
成虫のハエやゴキブリも同時に捕獲・処理することで、薬剤処理の効果を最大限に高めます。物理除去を怠ると、薬剤を使用しても十分な駆除効果が得られません。
業務用薬剤による殺虫・殺卵処理
次に、特殊清掃専用の業務用薬剤を使用した殺虫・殺卵処理を行います。
市販薬とは異なり、害虫の種類や発生状況に応じて薬剤を使い分けるため、卵や潜伏中の個体まで確実に処理できます。
床材の隙間、壁の内部、排水口など、害虫が隠れやすい場所にも重点的に施工します。
腐敗物・体液の除去と除菌・消毒
害虫の根本原因となる体液・血液・腐敗物を除去しなければ、再発は避けられません。
特殊清掃業者は、汚染された床材や畳、マットレスを撤去し、必要に応じて建材の一部解体も行います。
その後、強力な除菌・消毒を実施し、感染症リスクを徹底的に排除します。
消臭・封じ込めによる再発防止処理
最後に、オゾン脱臭や薬剤消臭を用いて、死臭や腐敗臭を除去します。臭いが残っていると害虫を再び引き寄せる原因となるため、この工程は非常に重要です。
場合によっては、床下や壁内部に封じ込め処理を施し、長期的な再発防止対策まで行います。
特殊清掃現場の害虫駆除にかかる料金相場
特殊清掃における害虫駆除の費用は、発生している害虫の種類や量、汚染範囲、作業内容によって大きく異なります。以下はあくまで目安となる料金相場です。
| 作業内容 | 料金相場(税込) |
| 軽度(害虫少量・表面処理のみ) | 30,000円〜80,000円 |
| 中度(ウジ虫大量・体液除去あり) | 80,000円〜200,000円 |
| 重度(孤独死・死臭・建材撤去含む) | 200,000円〜500,000円以上 |
料金が変動する主な要因
料金は以下の要素によって上下します。 ・害虫の種類と発生量 ・発見までの経過日数 ・床下や壁内部までの汚染有無 ・消臭・除菌・原状回復の範囲
初期対応が早いほど費用を抑えられるケースが多いため、害虫発生に気付いた時点で早めに特殊清掃業者へ相談することが重要です。
アパートやマンションの特殊清掃事例紹介
宮崎県のアパートで発生した孤独死現場の特殊清掃事例
宮崎県都城市にある2LDKのアパートで、数日前に孤独死が発生した現場でした。近隣住民から管理会社へ「異臭がする」と連絡が入り、室内を確認したことで発覚したケースです。
発見時点ですでに数日が経過しており、室内には腐敗臭が強く充満していました。
特に居室の一部では体液や血液が床材へ浸透しており、通常の清掃では対応できない状態でした。異臭は共用部や隣室にも影響を及ぼし始めており、早急な対応が求められる状況でした。
このような孤独死現場では、時間経過とともに汚染範囲が拡大し、床下や構造部へ影響が及ぶ可能性があります。そのため、専門知識と設備を備えた特殊清掃業者による対応が不可欠となります。
| 間取り | 2LDK |
| 作業日数 | 8時間 |
| 料金 | 30万円 |

事例詳細は以下ページもご参照ください。
神奈川県川崎市のアパートで発生した孤独死現場の特殊清掃事例
今回ご相談をいただいたのは、神奈川県川崎市内にある集合住宅で発生した孤独死の特殊清掃です。
物件は駅から徒歩圏内にある築20年前後のアパートで、単身者向けの2LDKタイプでした。
管理会社に対し、近隣住民から「数日前から共用廊下にまで異臭が漂っている」と連絡が入ったことが発見のきっかけとなっています。
管理会社と警察が現地を確認したところ、室内で居住者の方が亡くなっていることが判明しました。
発見までにある程度の日数が経過しており、室内は強烈な死臭・腐敗臭が充満している状態でした。
特にリビング付近の床には体液が広がり、フローリングの隙間から下地材へと浸透していることが確認されました。
川崎市は人口密度が高く、集合住宅も多いため、孤独死が発生した場合には臭気が近隣住戸へ波及しやすいという特徴があります。本件でも、玄関扉の隙間や換気経路を通じて臭いが外部へ漏れ、早急な対応が求められる状況でした。
| 間取り | 2LDK |
| 作業日数 | 5日間 |
| 料金 | 40万円 |

事例詳細は以下ページもご参照ください。
まとめ
特殊清掃現場の害虫駆除は、早期対応と専門的な処理が重要です。自力対応には限界があり、安全かつ確実に解決するためには、経験豊富な特殊清掃業者への相談が最も確実な方法と言えるでしょう。







